「茶論(さろん)」とは、もともとフランス語の「サロン(salon)」を由来とし、知識人や文化人が集い、自由に語り合う場を指します。ヨーロッパでは17世紀頃から貴族の邸宅で開かれる文化交流の場として栄え、文学や哲学、芸術について語られる知的空間として発展しました。
日本においても、江戸時代には文人や茶人が集まる場として「茶会」や「文人サロン」が存在し、人々が交流しながら新たな文化を生み出す場として機能していました。
一方で、日本の「茶論」は、茶道における学びや議論の場としても発展してきました。千利休の時代には、茶の湯の精神や作法、道具の使い方などを学ぶための「茶論」という場があり、茶人たちが集まって思想を交わす場所として機能していました。特に江戸時代には、茶道の心得や哲学を学ぶための場として、茶論が各地で開かれていたと言われています。そこでは、単に茶を点てる技術を学ぶだけではなく、茶道の奥深い精神性や、人との関わり方、美意識についての対話がなされていました。
こうした日本の「茶論」は、西洋の「サロン」とは異なり、形式や礼儀作法を大切にしながらも、精神性を深める場として機能してきました。茶の湯は単なる飲み物ではなく、心を整え、相手との関係を築くための「間」を生み出し、自然と対話が生まれるものでもあります。日本文化の本質とも言える「一期一会」の精神は、この茶論の場においても大切にされてきました。






万葉茶論における「茶論」
万葉茶論では、こうした歴史や文化を踏まえつつ、現代における「茶論」として、人と人とが出会い、語らい、心を開く場を提供しています。茶の湯の持つ静寂と深みの中で、日々の喧騒を忘れ、思索を深める時間をお過ごしいただけます。
また、万葉茶論では、茶の湯だけにとどまらず、文学、歴史、芸術、哲学など、多様なテーマを取り上げ、参加者同士が自由に語り合う場を設けています。肩書や立場に縛られず、それぞれの価値観や想いを共有し、新たな縁を紡ぐことができる場を目指しています。
茶室という特別な空間のなかで、一服の茶を味わいながら、静かに過ごす時間。そのなかで、人と人との心が通い合い、新たな気づきや学びが生まれる――それが万葉茶論における「茶論」です。形式にこだわりすぎず、しかしながら日本文化の精神を大切にしながら、現代における「茶論」としての新たな価値を創造していきます。
ぜひ、万葉茶論で、心を整え、対話を楽しむひとときをお過ごしください。
万葉茶論への参加方法
参加方法について
万葉茶論は、茶の湯や文化を通じて心を深め、対話を楽しむ場として開催される交流のひとときです。歴史ある寺院を舞台に、和やかに語らいながら、豊かな時間をお過ごしいただけます。
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